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夫婦でニュージーランドに語学留学中 留学やワーホリ、海外生活についてをゆるふわに書いていく所存

Facebookグループのスタッフ募集で詐欺にあいかけた話

Facebookグループのデータ入力事務の募集……のようだが……?

ワーホリでのフラット探しや仕事探しには、Facebookのグループが大活躍します。

他のサイトや掲示板よりも活発で、実際にぼくらも家探しに大活躍でしたし、友人の中にはFacebookグループで仕事を見つけた人もいます。

ただし、中には明らかにアヤシイ投稿も頻繁に見かけて、それが流れの早い要因の一つでもあるのは事実です。

こんなのにひっかかるやついんのかよ(笑)

そう思っていた時期が私にもありました(3時間前・即オチ2コマ)

……と、いうことで、今回はタイトルのとおり、Facebookグループのスタッフ募集に応募したら詐欺にあいかけた話をします!

マジでみんな気をつけて。

スタッフ募集Facebookグループについて

スタッフ募集のFacebookグループは、各国・各都市ごとにいくつかあります。

オークランドで有名なものでは、おそらくこのあたりでしょうか。
※参加人数はいずれも記事執筆時点(2023年12月)の数値

この2つはグループができてから長く、投稿の内容も、しっかり店名や仕事内容が明かされているものが多いです。
信頼性は高いと思いますが、詐欺にあいかけた今のぼくが言っても何の説得力もありませんね。ご利用は自己責任でお願いします。

そして、これ以外にも有象無象の仕事募集グループがたくさんあります。

ぼくはとりあえず、参加人数が万単位でいるグループに手当たり次第に加入しました。

これらのグループはいずれも「JOBS in AUCKLAND」のような、職種を限定していないグループ名のものが多いです。

ひっかかりかけた詐欺(?)その①

ファームジョブに興味があって、WWOOFとかも調べていたのですが、ニュージーランドではWWOOFは仕事扱いされるため、学生ビザでは挑戦できませんでした。そんなこともあったので「Egg Factory」という字面に惹かれました。

ユーロ表記だけは引っかかりましたが、業務内容もある程度は具体的で、給与も(仮に$22なら)おおよそ最低賃金で、あからさまな高給で釣ってるわけでもなく、そこまで疑わずにメッセージを送りました。

仕事の連絡ですか?どのあたりに住んでますか?みたいなやりとりを数通したあとに送られてきたのは、「暗号通貨のトレーディングの機会を提供します!今までに暗号通貨取引の経験はありますか?」というメッセージ。

ん?ぼくが応募したのは「Egg Factory」なんだけど……?

ということで「あなたのこの投稿に興味があって連絡しています」と、上記のEgg Factoryのスクリーンショットを送付したところ、そこから連絡が返ってこなくなりました。

詐欺の手順はおそらく、以下のような感じだと思います。

  1. 暗号通貨取引を手伝う、という内容で業務を依頼される
  2. レーニングとして、架空の取引を体験させる(単純作業で高収入、脳汁出る)
  3. 元手(デポジット)を渡され、実際に自分のアカウントで対応させる
  4. 高額取引のチャンスが発生するが、デポジットが不足する
  5. 必ず取り返せるからと、一時的にデポジットをチャージを指示される

どうして引っかかってないのに想像できるのかと言うと、ほぼ同じ手順でガワが違うものに引っかかりかけたからです(後述します)

実際にこの暗号取引はまったく発生しておらず、見せかけのダミーサイト上で全て行われているでしょう。そして、もしデポジットをチャージしてしまったら、そのお金は返ってきませんし、その時点でトンズラこかれるんだと思います。

なぜ卵工場の募集から暗号通貨取引の詐欺にとばそうとしているのかはまったく不明なのですが、他にも「経験不問」や「在宅可能」、「勤務時間自由」みたいな謳い文句の仕事は、おそらくどれも同じような手口の詐欺でしょう。

ぼくの卵工場……どこ……?

ひっかかりかけた詐欺その②

問題の、冒頭の投稿です。

5時間勤務で250ドル……?最低賃金の2倍……?妙だな……。

……と思いつつも、データエントリーだしITリテラシーが求められるのカモ!?なんて呑気に考えてノコノコとメッセージ送信。こいつ、1回詐欺にひっかかりかけてるくせにね。

連絡をすると、返事が返ってきました。業務内容の詳細を送ってくれて、その後「管理者と連絡をつなぐからWhatsAppの連絡先を教えてくれ」と言われました。どうやらこの人は人材仲介みたいなポジションの人のようです。

WhatsAppなんて使ったこともないので、わざわざインストールして連絡先を送信。

翌日、管理者らしき人から連絡が来ました。

名前と社名を名乗り、時間があれば今日このまま業務の説明とトレーニングをするけどどう?と言われ、受けることに。

社名で調べると、オーストラリアに実在する旅行会社で、データ入力の仕事というのはどうやら「自社プラットフォームの管理画面を通じてサクラをする」という業務。

まぁまぁちょっとグレーなお仕事だな?と思いながらもとりあえずトレーニングを進めてみると、あとはお察しのとおり、上で紹介したような手順を辿っていきました。

ガワが暗号通貨ではなくツアーパッケージのレビュープラットフォームで、実際にパッケージ料金を支払ったことにしてレビューをつけることで、報酬がバックされるという仕組み。

ただ、ハイリターンの案件のタイミングでデポジットが不足するので、そこで「一時的に」デポジットをチャージするよう指示されます。ぼくが不足した金額は$50程度で「この分チャージすれば$150が稼げるので必ず取り返せます!」ということを言われて、入金を促されるのです。この時点でだいたい1時間くらい対応したでしょうか。

ここまでくればさすがに、呑気に踊らされていたぼくでも気が付きます。

管理画面のURLも、よくよく確認すると実在する会社のものとはドメインが少し異なります。

どんな仕事であれ、進めるために自腹を切らなければいけない仕事なんて、あるはずもありません。

「自分のお金を払わないといけないなら、この仕事を進めることはできない」と伝えると、「なにか混乱しているのですか?落ち着いてください」みたいなことを言われました。

「何度でも言おう、俺は混乱していない。俺は如何なる理由があろうとも、お金は払わない!」

なんと情けない炎柱・煉獄杏寿郎なのでしょうか。そんな捨て台詞を残して、グループを退室、メッセージをブロック、仲介者に送っていたメッセージも削除したのでした。

ニュージーランドで使っている電話番号とメールアドレスは、詐欺グループに抜かれてどこぞの中国人にでも売られてしまうでしょうが、勉強料と思うこととします。

どちらも留学・ワーホリ用のものなので流出してもそんなに問題ではないですし。いや、悔しくないし。泣いてないし。

Facebookグループのスタッフ募集は、詐欺に気をつけよう!

Facebookのグループ投稿は、誰でも投稿できますし、TradeMeやSeekのスタッフ募集のように、募集側の透明性も何もあったもんじゃありませんので、どうやらこの手の詐欺が横行しているのが実情のようです。

応募するときは、業務内容や、実在する店舗・企業なのかをちゃんと確認し、その上でさらに「実在の企業になりすましていないか」を疑う必要があります。

また、投稿文に以下のような内容が含まれるときは、よく注意してください。

  • 日払い
  • 大量の空きポジション
  • リモート/フレキシブル
  • 20歳以上限定
  • 経験不問・トレーニング提供

今回の件で、身をもって感じたことは、詐欺をする側もあの手この手で騙してくるので、自分が思っている以上に、引っかかるときはちゃんと引っかかるということ。

大量に並ぶ怪しい募集を横目に「誰がこんなのにひっかかるかよ」と応募した募集が詐欺だったのも、怪しさ満点の投稿たちに、ほんの少しの違和感から危険を察知する能力が鈍らされていたということだったのかもしれません。

今回ぼくが体験したものは、最後の最後で、いまいちツメの甘い手口ではありましたが、おそらくもっと巧妙なものだってあるでしょう。

とくに、海外生活で、ぼくもそうであったようになかなか仕事が見つからず少し気持ちが焦っている、そんなところを、悪い人たちは突いてきます。

ぼくのこのお話を教訓として、ひとりでも、こんなつまらぬ悪事で時間を無駄にする人が減ってくれることを願っています。

 

楽をして稼ぐ道はないということですね。

ということで明日は真面目に皿洗いをしてきます。これもFacebookで見つけたお仕事です。お店についたら怖い人に取り囲まれないよう祈っててください。では。