yurufuworks

夫婦でニュージーランドに語学留学中 留学やワーホリ、海外生活についてをゆるふわに書いていく所存

ニュージーランド留学渡航までの準備期間と準備内容をざっくり紹介

しっかり準備して、つまづかないように!(Viaduct Harbour・2023/09/02)

ぼくらの場合の、ニュージーランド渡航までのスケジュールは、下記のとおりです。だいたい1年弱の準備期間で渡航しました。
留学でもワーホリでも、基本的な流れは変わらないので、語学学校に入らない場合は、学校に関連する部分(★の項目)をとばしてしまってください。

 

ぼくらにとっての鬼門は、「家を引き払う」でした。
不動産屋に鍵を返すその日まで家の片付けをしていました……本当に大変だった……。

項目ごとの紹介はなるべく簡単にしましたが、それでも結構な文章量になってしまいました。

①留学・ワーホリのエージェントを探す

これは正直、任意です。
エージェントをつけず、全て自力で渡航される方もいるようです。

ただ、個人的にはエージェントはつけてよかったと思っています。
学校の入学手続きを代理で行ってくれたり、ビザ申請のナレッジが蓄積されていたりするのはもちろん、疑問があればすぐに相談できる人がいるというのは、人生初めての経験をする上で非常に心強いです。

ぼくらがサポートしていただいたエージェントは、「一般社団法人 日本ワーキングホリデー協会」です。

ワーキングホリデーとついていますが、こちらの目的に合わせて、観光ビザや学生ビザでの渡航も含んだ柔軟なプラン提案をしてくれます。

ぼくらもはじめはワーホリビザでの渡航を考えていましたが、こちらのエージェントとの個別カウンセリングなどを経て、学生ビザでの渡航からワーホリビザに切り替える計画に変更しました。

ぼくらの場合は、「一般社団法人」という点に信頼を感じて、比較は全くせず即決しましたが、探せば他にもたくさんのエージェント候補があります。
自身の目的や渡航先にあったエージェントを探してみてください。

渡航先・渡航日・渡航期間を決める

渡航先は、先に決まっている場合もあれば、目的から考えて最適な国を決める場合もあります。

ぼくらは「英語圏の国であること」が第一で、次に「ビザが取りやすいこと」が条件でした。
これは、イギリスなどの応募倍率が高い国では、夫婦揃ってビザを取れない可能性が出てくるからです。

次に、渡航日と渡航期間を決めます。

ワーホリの場合はある程度自由に決めて問題ないですが、もし語学学校に通う場合は、学校によっては入学できるタイミングや、進級テストの兼ね合いから最適なタイミングがある程度決まっているところもあります。

また、今の自身の語学力から、どのくらいの語学力を身に着けたいのかによって、学校にいるべき期間もある程度決まってきます。

そういったことを検討に含めると、渡航日(入学日)と渡航期間(入学期間)の選択肢は狭まってくるので、そこから決めていく、という流れになります。

 

③ビザの種類を決める(★)

ワーホリの場合はワーホリビザ一択です。当然ですね。

もし入学する場合は、ワーホリビザなのか学生ビザなのか、国によっては観光ビザも視野に入ってきます。
ニュージーランドの場合、ワーホリビザでは6ヶ月、観光ビザは申請不要で3ヶ月までの就学が可能です。

また、仮に3~6ヶ月の就学期間だとしても、この間をワーホリビザで滞在するのか、それとも学生ビザで滞在してワーホリビザの期間は温存しておくのか、も検討ができます。

ぼくらは就学期間を9ヶ月としていたため、選択肢は学生ビザのみでした。
とはいえ、この就学期間も、自分たちの語学力や年齢、学校にかかる費用などを総合的に考えて出した結論です。
渡航期間とビザの種類は、並行して決めていくのがいいと思います。

 

④最初の2週~1ヶ月間の滞在先を決める

中長期で海外にいる人の多くは、ルームシェアハウスシェアで滞在しています。
しかしながら、これらの多くは2~3週間前から現地で探すことがほとんどですので、渡航後の数週間の寝床は、事前に確保しておく必要があります。

もしあなたの親戚や知り合いが渡航先にいて、部屋を貸してくれるのであれば、こんなに幸運なことはありません。今すぐ渡航先をそこに決めて、次の準備に進みましょう。

なお、ルームシェアハウスシェアの探し方は、こちらの記事にまとめていますので、興味がある方は参考にしてみてください。

最初の数週間の滞在先の選択肢は、大きく分けて3つです。

  • ホームステイ
  • 学校の寮(Dormitory)
  • 民間の宿泊施設

ホームステイや学校寮は、エージェントや、場合によっては入学する学校側で手配をしてくれることが多いと思います。手軽で、確実な方法です。

ただ残念なことに、夫婦揃って受け入れてくれるホームステイは学校では手配できず、学校寮はコロナ禍で閉鎖してしまっていました。

そのため、自分たちで現地のホステルを予約しました。

ぼくらは部屋にバス・トイレがある個室(Ensuite)を予約したため、ホームステイよりは若干割高になってしまいましたが、気にしない方は相部屋にすることで、他の選択肢に比べて費用を大きく抑えられる場合が多いです。

渡航時点である程度英語力とコミュニケーション力があれば、ホステルのリビングで友だちをつくったり、情報収集したりすることも可能です。

当然予約に関しては自己責任になりますが、人によっては最良の選択肢となるでしょう。

 

⑤学校の入学手続きを進める(★)

上述の通り、学校が最初の滞在先を手配してくれることもあるので、実際に入学手続きを進めるのは、滞在先をどうするかを決めてからになるでしょう。

エージェントがいる場合は、おそらく代理で進めてくれるところがほとんどだと思います。お任せしておけば請求書が届いて、振り込んで数日すれば入学許可証が届きます。

なお、これとは別に「学費支払い証明証(Paid LOA)」というものがあとから届くと思います。これは学生ビザを申請する際に必要なのですが、だいたい入学の3ヶ月前くらいに届きます。待ちましょう。

 

⑥会社と退職の調整を進める

勤め先に応じて、お好きなタイミングでどうぞ。

ぼくの会社はだいたい退職希望日の2ヶ月前には伝えておけば問題ないという雰囲気でしたが、後ろめたいことでもないので半年前に伝えました。

最終出社日は渡航の約1ヶ月前に設定しました。少し余裕があるかな?と思っていましたが、結局ギリギリまで渡航の準備をしていたので、今思えばこのタイミングで本当に良かったと感じています。

また、退職日は渡航日よりも後に設定することが可能で、実際ぼくもそうしています。
会社の健康保険で渡航日まで過ごせるので、保険の切り替えをしなくていいのはすごく便利ですし、渡航後も有給消化による若干のお小遣いが入るのが心強いです。
ただし、退職日のあとに届く書類は日本国内の有効な住所(親の住む実家など)にする必要があったり、海外転出後は所得税の計算が変わったりするなどがあるそうなので、会社には事情をしっかり伝えておきましょう。

ぼくの場合は会社で確定拠出年金に加入していたこともあって、退職後の移管などは、実家に届いた書類を写真で送ってもらって、ニュージーランドからネットで手続きしました。必要があれば、このあたりも事前に調べておくべきでしょう。

あとは、住民税の残額の支払いも会社と調整する必要があります。
退職月によっては一括徴収が義務付けられている場合もあれば、徴収してもらうか自分で納税するかを選べる場合もあります。詳しくは下記のようなサイトの情報を参考にしつつ、会社の労務と相談してください。

 

⑦海外留学・ワーホリ保険に加入する

海外にいる間は、日本にいるときのように保険が効く状態にはないので、自分で保険に加入する必要があります。

「俺は絶対に絶対に絶っっっっ対に怪我も病気もしないし盗難にもあわないし滞在先の設備も壊したりしないぜ!!」という方は入らなくても大丈夫です。

ただ、もしエージェントがついているなら、おそらく保険加入なしで渡航することを許してはくれないでしょう。

また、学校の入学時に保険証券を求められると思いますので、加入しない、という選択肢は無いものと思って、しっかり加入しましょう。

ぼくらは、ワーホリ協会に勧められるがまま、AIG損保海外旅行保険に加入しました。
だいたいエージェントがズブズブのお勧めの保険を提示してくるでしょう。

 

⑧ビザに必要な書類を集めて申請する

いよいよビザの申請です。渡航の2ヶ月前までには申請しておくのが安心です。

ぼくらは2ヶ月を少し切ったところで申請したため、間に合うのかとヒヤヒヤしていましたが、運良く11日でビザが承認されました。
もちろん差し戻しや、観光シーズンなどで手続きが遅れていると、こうスムーズにはいきませんので、なるべく早く申請すべきです。

ぼくらがニュージーランドの9ヶ月間の学生ビザを申請した際には、以下の書類の写しが必要でした。

  • パスポート
  • 航空券
  • 入学許可証
  • 学費支払い証明証
  • 英文の口座残高証明書
  • 渡航後の滞在先証明

パスポートは、有効期間に注意する必要があり、多くの国では滞在終了予定日+半年程度の残存有効期限を求められます。

航空券は、このタイミングで手配しましょう。
帰国のスケジュールを決めていなければ、往路のみでも問題はありません。

入学許可証、学費支払い証明証は学校から届きます。

英文の口座残高証明証は、銀行で発行してもらえます。ぼくらはエージェントから「1ヶ月1,700NZD × 9ヶ月分 + 帰りの航空券代金3,000NZD」以上の残高証明が必要であると案内を受けました。
ネットの情報では1,000NZD程度でも問題ないとしていることもありますが、おそらく現地の物価の状況などにも左右されると思いますので、エージェントに相談して決めるのが最も適切だと思います。
なお、証明証はビザ申請日前1ヶ月以内に発行されたもののみ有効ですが、銀行に申請してから手元に届くまでに2週間ほどかかりました。これを後回しにしたことでぼくらは申請が遅くなったので、3ヶ月前くらいを目処に銀行に申請できるよう、資金計画を立てましょう。

渡航後の滞在先証明は、エージェントや学校が手配してくれた場合は、そのまま出してもらえると思いますが、民間の宿泊施設の場合は、予約確定や支払い完了(領収書)のメールの画面をそのまま提出して問題ないです。

滞在期間が長かったり、ワーホリビザの場合は、健康診断の結果や無犯罪証明書が求められる場合がありますが、このあたりはぼくは詳しくないので、別途調べてみてください。

 

⑨家を引き払う準備を進める

もしあなたが一人暮らしまたは夫婦で、今住んでいる家を引き払う予定なら、これは本当に大変な作業になります。

そして、この作業の大変さとかかる費用を、ワーホリや留学のエージェントはおそらく誰も教えてくれないと思います。

ぼくらの場合、処分方法は以下の4つでした。

  • 家族、友人にあげる・預ける
  • 自治体の処分方法に従って廃棄、またはクリーンセンターへ持ち込む
  • 粗大ゴミ回収業者に引き取ってもらう
  • リサイクルショップに売却する

特に、エアコン・テレビ(液晶モニタ)・冷蔵庫・洗濯機の、家電リサイクル法の対象4品目や、ベッド、マットレス、タンスといった大型の家具は、処分費用も高額です。

その上、ベッドや冷蔵庫などは家を引き払う直前まで必要なことが多く、いつ処分できるかが不透明なフリマアプリなどではなかなか処分しづらいと思います。

引っ越しと違って「次の家がなく、家具の保管場所がない」という状況は、多くの人がこれまで経験したことが無く、想像以上に大変なことです。

このあたりはまたいずれ記事にしたいと思いますが、ぼくらと同じように家をすっかり引き払ってしまう、という方は、かなり前から計画・見積もりしておくことを強くおすすめします。

もちろん、不動産会社への連絡もしておきましょうね。

え、借家じゃない?それはもう本当に知らないです。がんばってください。

 

⑩月額サービスやインフラ類の解約を進める

家財道具の処分などと並行して、電気・ガス・水道・下水道といったインフラの解約予約をしておきましょう。これらは比較的直前でも問題ない場合が多いですが、忘れぬうちに済ましておくべきです。

インターネットや携帯電話、NHK、その他必要に応じて定額サービスの解約も必要です。
こういったものは手続きに時間がかかったり、解約できるタイミングが決まっていたりするものもあるので、渡航の1ヶ月以上前から順次進めておくのが良いです。

 

⑪必要なものの購入やパッキングを始める

家のものを片付けながら、海外生活で必要なもののパッキングも始めないといけません。
その上、「今着ている服」「今使っている化粧品」などがそのまま「持っていくもの」になる方も少なくないと思います。

まだ日本で暮らしているうちから徐々に、生活に必要なものをスーツケースと手荷物ひとつふたつにまとめていくイメージでしょうか。

ちなみにぼくらは、夫婦2人でこんな感じの荷物量でした。

  • スーツケース(80~90L)× 1
  • スーツケース(60~70L)× 1
  • 登山用ザック(40L)× 2
  • 手荷物のリュック(多分15Lくらい)×2

いずれトレッキングに挑戦することも見据えてウェアやトレッキングシューズを入れたり、嫁ちゃんがコンタクトや歯列矯正用のマウスピースなどの消耗品を少し多めに持つ必要があったりした都合などもあるので、だいたいの人は、これよりも減らせるとは思いました。

また、海外生活で必要なものやサービスを揃えることも必要でしょう。

ノートパソコンやタブレットがあると、調べ物や学習、各種手続きにおいてスマホよりも便利なことは多いですし、水筒や筆記具といった生活雑貨、モバイルバッテリーや海外対応ドライヤーといった小型の家電・電子機器などは、日本で揃えたほうが安価かつ高品質だったりします。

その他にも、例えば留学・ワーホリ中の現地での支払いには「キャッシュパスポート」というデビッドカード(のようなもの)が定番と言われています。ぼくらは元々保有していたクレジットカードの手数料と比較した結果、利用しないことにしましたが、こういったカードや、海外利用に強いクレジットカードの申し込みなどは必要かもしれません。

蛇足ですが、海外に来てからまだこれを使ってる人を見たことがありません。

 

⑫海外転出届を役所に提出する

渡航の2週間前から、お住まいの市区町村の役所にて「転出届」を提出できます。

転出先に渡航先の国名などを記載して提出すれば、窓口の方が適切に処理してくれると思います。

これをすることで、住民票が抜かれますので、日本の国民健康保険国民年金、住民税の支払い義務がなくなります。
ただし年金は、当然支払わなかった分だけ、受取額も減ります。困ると感じる方は、任意で支払いをする必要があります。

住民税については、すぐに支払い義務が消失するわけではなく、「1月1日に国内に住民票が無い」場合、その年の6月~翌年5月までの住民税の支払い義務が無くなります。
1年以上の渡航の場合は、渡航日をいつに設定しても、どこかの年度分の支払い義務はなくなりますが、1年未満の渡航の場合は、渡航期間中に1月1日を迎えるようなスケジュールにしておくことで、十万円以上の節税が期待できる場合があります。

 

⑬いざ渡航

必要な手続きを終え、荷物をスーツケースに詰め込み、身の回りの処分が済んだら、いえ、済んでいなくても渡航の日はやってきます!

また、ここまでの手順はあくまでぼくらの場合であって、人には人の数だけ乳酸菌と必要な準備があります。

ただでさえあなたにとっては期待と不安が混じった新生活への門出の日。
ちゃんと準備が終わらないまま、または不安を抱えたまま渡航の日を迎えることが無いよう、必要なもの、やるべきことを事前にしっかり洗い出して、計画立てて済ませ、海外渡航に集中できることを祈ってます。