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夫婦でニュージーランドに語学留学中 留学やワーホリ、海外生活についてをゆるふわに書いていく所存

3ヶ月でフラットを引っ越しました

過去に2つ、シェアフラット探しのコツと、頻出英語やメールサンプルの紹介記事を出しました。

で、そんな苦労を経て見つけたフラット(アパート)なのですが、3ヶ月のミニマムステイで退去して、新しいフラットへ引っ越しました。

今回はその判断に至った経緯と、ひとつのフラットを経験したことで感じた新しい発見などを共有したいと思います。

3ヶ月暮らしたフラットについて

NZdaisukiに掲載されていた物件で、ぼくらの他に2人の日本人が住んでいるお部屋でした。

CBDの中心地にあり、学校をはじめ、各施設や交通手段へのアクセスが良く、立地は抜群に良かったです。

日本人だけの物件なので、靴を脱いであがれるのと、共有の炊飯器がキッチンに置かれているというもの嬉しいポイントでした。

いいところもあったのですが、妥協点もいくつかありました。

もちろんはじめから全て希望通りの部屋が見つかるとも思ってはいませんでしたが、タイムリミット(ホステルのチェックアウト)まで残り4日程度しかなく、心理的にもギリギリな状況だったため、妥協せざるを得なかったというのが実情です。

内見では、他の入居希望者も数名いたため、他の方が連絡してしまう前にと、若干希望に沿わない点には目をつぶってすぐに入居希望の連絡を送りました。

退去を決めた経緯

もともと入居を決めた時点で、ミニマムステイ(3ヶ月)で退去することを決めていました。

前述の通り妥協点がいくつかあったのと、また一度部屋探しを経験したことで、次はもっと上手く、より良く部屋を探せるだろうという前向きさもありました。

妥協点は以下の3点です。

  • 家賃が予算オーバー($50/週ほど。かなり痛い)
  • フラットメイトが日本人のみ
  • 自分たちの部屋が狭く、かつ遮音性が低い

予算は言わずもがな。

フラットメイトもやはり外国まで来て同郷の人間とともに暮らすというのはあまりにも刺激が無さすぎます。もちろん先達者として参考になるアドバイスをいくつもいただけたので、まったくプラスが無かったわけではありませんが。

部屋が狭いのは、共有部もあるし大きな問題にはならないかなと思っていたのですが、これが後々ジワジワと効いてきます。

ということで、本質的には退去を決めた経緯は「最初の部屋探しに妥協があったので元々3ヶ月で退去するつもりだった」ということに尽きるのですが、さらにその気持ちを後押しするように、滞在中も色々とストレスが貯まる要素がありました。

次の項目では、どんなことでストレスを感じたかを元に、次の部屋探しで意識した点などを紹介します。

3ヶ月のフラット生活を経て気づいた点

街の中心部や繁華街に家を借りるな!

ぼくらは最終的にある程度慣れましたが、中心部に近かったこともあり、特に週末の夜は部屋の中にスピーカーがあるのかと思うほどうるさい瞬間があります。

オークランドには、移動式のクラブでもやってるのかと思うような車が一定数いて、これはまだ日本でも時々見かけたのですが、なぜか腰やリュックにスピーカーをぶら下げたり、しまいにはスーツケースにスピーカーを仕込んで音楽を楽しみながら散歩をする頭のおかしい人がかなりの数います。

そして週末の夜はそうした人たちとあわせて、テンションが上がったパーティモンキーが大量発生し、夜の街を奇声で彩ります。

家で落ち着いた時間を過ごしたければ、あまり中心地や繁華街に近い場所には部屋を借りないのが賢明でしょう。

契約書にあいまいな点を残すな!

契約書の中に定性的な情報がないかは、サインのときにしっかり確認しましょう。

金銭関連、特に水道光熱費などで、フラットによっては「高額の場合追加費用を請求する」であったり、カップルで入居の場合は「2人分で割る」のか「部屋単位で割る」のかであったり、トラブルの種がいくつもあります。

実際、ぼくらも幸い大きなトラブルにはなかったものの、契約書の曖昧な記載が原因で少し家主と揉めかけた場面がありました。

サインの前にしっかり契約書を読み込み、少しでも「おやっ」と思ったら、トラブルにはならないだろうとタカをくくらず、事前に内容をしっかり確認し、最低限メールのログを残し、可能であれば契約書にも盛り込んでもらうようにしましょう。

共有部をアテにして自分の部屋を軽視しすぎるな!

人によるかもしれませんが、やはりプライベートな空間は必要だと思います。

自分の部屋には荷物を置くスペースとベッドがあれば良い、くつろげる場所や勉強はリビングがあれば大丈夫!……そんなふうに思っていた時期が私にもありました。

最初のフラットは、自分たちの部屋はほぼベッドのスペースしかなく、座って調べ物をしたり勉強をしたりするためにはリビングに出なければいけませんでしたが、これがかなりストレスになりました。

また、部屋の遮音性が低かったので、リビングからの話し声や物音が全部入ってくるのもキツかったです。結果として、1ヶ月経った頃には、なるべく家に帰らないようになっていました。

家ではありますが、他人と暮らしていることを軽視してはいけません。自分(たち)のプライベートはしっかり確保できるような部屋かどうかは、内見のときにしっかり確認しましょう。

フラットメイトは同い年以上がいい……かも?

話の合う・合わないみたいな意味合いもあるにはあるのですが、それ以上に、ワーホリで来る年齢層の場合、年下のフラットメイトはまだ他人と暮らすことに慣れておらず、細かいところでこちらが不満に思う場面が出てくる……かも?しれません。

もちろん全員がそうだ!と断言はしませんが、家族や一人暮らしの中で家事をすることと、これまでまったく違う生活をしてきた他人と同じ空間を共有しつつ家事をするというのは、また違う能力を要求されると思っています。

自分も同様に若ければ気にならないことでも、同棲経験があったり、会社の共有キッチンで近い経験をしていたり、歳を重ねると自分の「配慮レベル」も自ずと上がっていくもので、相手も自分と同じように「人と空間をともにする」経験を経ていると、そういった部分で摩擦が生まれることも減っていくでしょう。

都度、指摘して解決するにも、どうしたって限度はあります。

若くてもそういった配慮ができる人は世の中には絶対いますが、あくまで可能性として、自分より若いと生活面での配慮(というより経験値)が足りないと感じる場面が出てくるであろうことは、頭に入れておいてもいいと思いました。

ストレスを受け止める覚悟をしておけ!

他にも色々な不満は枚挙にいとまがないのですが、個人的なことが多すぎるので割愛します。そしてそれらの多くは、住んでみる前は想像もしなかったようなことばかりでした。

それはつまり、個人的な不満は絶対にいくつか出てくることを覚悟したほうが良いということです。

普通に日本で生きていれば、人と急に同じ家で暮らすなんて結婚や同棲くらいです。誰よりも親しい仲ですらひとつも不満が無いことなんてほぼ奇跡なのですから、ましてや完全に赤の他人、これまで経験したことのない戸惑いやストレスは必ずあります。

どんなに最初の条件が良かったとしても、必ず暮らしてみれば不満は見つかるものと思って、そして予め心の準備をしておくことで、少しでもショックを減らすつもりでいるのがいいでしょう。

我慢できなければ、ミニマムステイで引っ越せば良いのです。そしてその瞬間から、不満は全部、酒の肴になってくれます。そんな気楽な気持ちで望みましょう。

新しいフラットについて

そんなこんなで、クラブに囲まれているようなイカれた立地のフラットを飛び出し、静かで、それでいてCBDからそう遠くない快適なフラットへ引っ越しを果たしました。

フラットメイトは自分たちよりも年上のとても落ち着きある英語話者の方々で、日々の雑談から、文化や英語を学ばせてもらっています。それに加えて素晴らしく丁寧な暮らしぶりは、ぼくらの方もこれは綺麗に使わねばと思わせられます。

部屋は十分な広さと収納、そして机を備えていて、やっと自分たちの空間ができました。

今回はTredeMeに加えて、Facebookのフラットメイト探しのグループも活用してフラット探しを行っていました。

最終的にはTredeMe経由で家を決めましたが、FacebookはTredeMeよりも更新頻度が高く、またローカルな(こちらでの暮らしが長い)人の募集の割合が高いので、現地の暮らしに深く入り込みたい人には、かなりおすすめできる媒体だと思いました。

TredeMeは、募集者が家主や管理会社で、フラットメイトは自分たちと同じようにワーホリや学生で流動的なことが多そうです。こちらも参考までに。

というわけで、まずは3ヶ月、はじめての海外でのシェアハウス(シェアフラット)生活を経て、個人的に感じた点や学んだ点を紹介しました。

ちなみに、フラット探しに要した期間は、だいたい1ヶ月ほどでしょうか。とはいえあまりに引越し日が先の物件は出てきにくいですし、より早く引っ越せる人が優先して入居者として選ばれてしまうので、本腰を入れて探せるのはやはり2~3週間前から、内見にたどり着けたのも6部屋ほどで、決まったのは1週間前でした。

早くから探したほうがもちろんチャンスは増えますが、結局ある程度はタイミングや運に左右される面も大きいので、こればかりは何が正解とは言いづらい部分があります。

 

いくつかにわたって「フラット探しの秘訣!」として色々なことを話してきましたが、何がどう転ぶか分からないのもまたフラット探しだと思います。

理想に囚われすぎず、気にかけるべきところは気にかけつつも、終わってしまえばどれもいい経験になる、そんなつもりで、ぜひあなたにとっての素敵なホームを見つけてもらえたらと思います。

そして人によっては耳栓もマストバイかも……。