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夫婦でニュージーランドに語学留学中 留学やワーホリ、海外生活についてをゆるふわに書いていく所存

9ヶ月の海外留学へ持っていった荷物

ほとんどの人は、海外で「暮らす」という経験は留学あるいはワーキングホリデーが初めてになるでしょう。

ぼくらも当然そんな経験は初めてで、一番頭を悩ませたのは「何を、どのくらい持っていくべきか」でした。

渡航から3ヶ月経った今、改めてぼくらが持ってきた「荷物」の内容と量は適切だったのかを、いくつかの項目に分けて振り返りたいと思います。

これから留学やワーホリに臨む人の参考になれば幸いです。

スーツケースの大きさについて

ぼくは83~93L(7~10泊用)、嫁ちゃんは64~70L(5~6泊用)のスーツケースをそれぞれ持っていきました。大きさや、荷物を入れたときの最終的な重さを考えると、男性女性それぞれこのくらいが限界値じゃないかなと思います。

ぼくらが使っているのは、ACEと言う日本のメーカーのものです。ちょくちょくAmazonではセールで3,000円ほど値段が下がるので、その時が狙い目です。

スーツケース自体がそこまで重くなく、扱いやすいです。キャスターもしっかりダブルで滑らかに転がせます。高級スーツケースほど堅牢性に優れているわけではないですが、頑丈さにも特に難はありません。

ちなみに、スーツケース2台持ちは、特にオークランドでは絶対にやめたほうがいいです。平坦な道は少ないですし、舗装の状態もそこまで良くないので確実に道のど真ん中でスーツケースを倒して泣き叫びたくなります。スーツケース1個のぼくらですら、坂道はスーツケースに引きずられて、段差でひっくり返してますからね。

普段づかいのバッグについて

ちょっと大きめのリュックが必須だと感じました。

あとは、荷物に余裕があれば、斜めがけのポーチやボディバッグなんかを、ちょっとした買い物や散歩用のサブバッグとして持っていくと役に立つと思います。

リュックについては、それだけでちょっとした旅行に行くことも想定して、2泊3日くらいだったら行けるくらいの大きさにしておくと良いです。当然、手荷物として機内持ち込みのサイズを超えないことが前提。

また、学校へ行くなら、教科書のサイズが特A4くらいあることも考慮しておいたほうがいいです。

A4でピッタリくらいのサイズだと、教科書が入らない可能性がありますし、仮に入っても、水筒やお弁当はもう入らない……なんてことになりかねません。

ぼくらは15L未満くらいのものを持ってきたのですが、上の商品のように20L以上のもう少し大きめのものを持ってきても良かったかなと思っています。

もしデザインに不満がなければ、耐水性があると尚良しかも知れません。

ぼくらはレインコートで体は濡れずに、カバンはビチョビチョにしています(アホ)

洋服の量について

各シーズンに対応した洋服の組み合わせが、最低4日分あればなんとかなります。5日分あると、たった1日の違いですがかなりゆとりを感じられます。

洗濯機はだいたい誰かとの取り合いになり、自分が洗いたいタイミングで必ず洗えるとも限りませんので、週に2回の洗濯で事足りるくらいの量の服を用意しておくのがちょうどいいでしょう。

これより少ないと洗濯が追いつかず、これより多いと衣類が荷物を圧迫します。

そして思わぬ伏兵はバスタオルです。あなたが「バスタオルは毎日洗う人」か「数日は洗わずに使える人」かにもよりますが、特にタオルはかさばって荷物になるので、よく考えて持っていきましょう。オススメはバスタオルを捨ててフェイスタオルですべてを済ませることです。これも4枚あればなんとかなるでしょう。

ちなみに、アパートの独自ルールで「洗濯機は週に1回」という鬼畜な物件も時々ありますので、入居前に十分お気をつけください。

電子機器について

ありがちな悩みとして「パソコンやタブレットは必要か」というのがあると思いますが、個人的には、最低でもどちらかは持っていくべきだと感じました。

ぼくはノートパソコン(14inch)とiPad Airの両方を持ってきました。

ノートパソコンはCV(履歴書)やカバーレターの作成、ウェブフォームからのオンライン申請などで大活躍しています。ビザやパスポートのコピーデータも保存しているので、必要な際にすぐに送付できます。加えてぼくは写真の編集やブログ記事の作成などで使うことも予め予期していました。

iPad Airは本を読んだり単語帳アプリを使ったりと、スマホの画面ではちょっと小さく感じる場面で使っていますが、もし外付けキーボードが使えるなら、ノートパソコンと同様に使えたでしょう。

(※すみません、ノートパソコンはこれを買ったわけではないのですが、候補のひとつを紹介しておきます。ASUSは価格と性能のバランスが良いと思います。持ち歩くことを考えると、画面サイズ14inch以下かつ重さ1.5kgくらいまでとどめておくべきです。もちろんMacbook Airも素晴らしい選択肢のひとつです。)

スマートフォンの画面サイズではどうしてもストレスに感じる場面はあります。

学校や図書館でパソコンを借りることも可能ですが、当然いつでも空いているわけではなく、使える時間にも限りがあります。ちなみにぼくらの学校のパソコンは外部ネットワークに接続していないため、データを自分の端末に送ることもできません。そんな事態も想定しておくべきでしょう。

せっかくの海外生活と貴重な学習の機会、要らないハンデを背負わないためにも、パソコンか、それと同等に使えるタブレットは持ってきたほうが良いと思います。

文房具類について

文房具類が必要なら、揃えられるだけ・持っていけるだけ持っていくべきです。

なぜなら、日本の文房具のほうがはるかに安いからです。シャーペンの芯なんかが8NZDとかします。正気か?

加えて、学校に通うならノートは本当に数冊買いだめしていって良いと思います。

ノートはそこまで高くないのもありますが、紙の質も製本(綴じ方)も、日本とは大違いです。Campusノート5冊セットを突っ込んできてください。

どうしても必要になったものは、ジャパンマートで買うほうが良いです。文房具だけは、なぜかジャパンマートの品物のほうが安かったりします。そして当然質も良いです。

コンタクトについて

渡航前、嫁ちゃんが悩んでいたのは、常用しているコンタクト(1day)をどれだけ持っていくか。

結局、英語力に少しでも自信がついた頃に改めて現地で購入しようということで、3ヶ月分ちょっとを荷物に詰めて持ってきました。

もしあなたに英語力または度胸があれば、1ヶ月分だけ持っていくのもいいでしょう。

ニュージーランドでは、コンタクトは眼鏡屋さんで購入できます。

嫁ちゃんは Specsavers という割とどこにでもあるお店で購入していました。インターネットで目の検査の予約をして、度数やベースカーブを測ったら、1週間くらいで店舗にコンタクトが届きます。

検査は店舗で行いますが、購入はオンラインでも可能です。店舗で買うより安いのですが、クレジットカード決済にしか対応しておらず、しかもぼくらのクレジットカードはどちらも名義のものも決済が通らなかったので、もしかすると海外のカードは使えないのかもしれません(お店の人にそれを伝えたら「あーね……」みたいな反応をされたらしいので、よくあることなのかも?)

ひとつ確実に言えることは、ほとんどすべてのものがそうですが、日本で買うほうが安いです。日本で買って、持てるだけ持っていくのが一番節約になりますし、気持ちの面でも楽です。とはいえ最終的にはスーツケースとカバンに、こういう生活消耗品を入れるスペースがどれだけあるかという話になります。

薬について

医者から処方される薬を常用している場合は、まずは担当のお医者さんと相談しましょう。渡航中の全期間をカバーできる量を処方してもらえるかどうかは、薬の種類やあなたの症状にもよると思います。

その上で気をつけなければならないことは2つあります。

1つは、ニュージーランドへ1ヶ月分を超える薬を持ち込む際には、検疫でのチェックが必要になるということ。

2つは、検疫でのチェックや現地病院で処方してもらうためにも、英文での処方箋を準備すべきということ。

嫁ちゃんが低容量ピルを常用しており、5ヶ月分持ち込んだのですが、英文処方箋を完全に失念していました。幸いにもぼくらは、空港で「バースコントロールピルが入っています」とだけ伝えたところ、特に何のチェックもなく通してもらえました。トレッキングシューズの靴底の汚れのほうが、よっぽど入念にチェックされました。

ぼくらは何事もありませんでしたが、チェック項目になっている以上、詳細な説明を求められたり、場合によっては没収となってしまうことだって十分にありえるでしょう。そういったときのためにも、英語の処方箋があると、色々とスムーズだろうと想像できます。

海外に薬を持ち込む際の注意事項は、厚生労働省のページにも詳細にありますので、必要な方はご確認ください。

また、常備薬としてバファリンをデカい箱で(1ヶ月分と言い張れるくらいの量で)持ってきましたが、頭痛薬や風邪薬くらいなら普通にスーパーでササッと買えます。

日本で使い慣れた薬のほうが安心な気はしなくもないですが、海外の薬だって一定以上の安全性は保たれていますし、そこまでナイーブになる必要もないでしょう。

実際、ルームメイトは頭痛薬や風邪薬をこちらで買って飲んでいますし、嫁ちゃんは皮膚用のステロイド薬を買って使用していますが、特に問題は起きていません。

ネットで調べれば、先人たちがたくさんのオススメを残してくれていますし、薬局で買えるような常備薬については、無理に持ってくるほどのことはなかったかなと思いました。

食料品について

絶対にいりません。持っていかないでください。

どうせすぐ食べきるか、もったいなくて食べられずに帰国まで宝物になるかの二択です。

加えて言えば、ニュージーランドは未開封の工場加工食品であっても厳密には持ち込みNGです。申告せずに素通りするか、検閲官のお目こぼしで許してもらうか、廃棄を命じられてスーツケースに無の空間を作り出すかのいずれかになります。

まとめ

まずはスーツケースとリュックの大きさに気をつけてください。特にスーツケースは、滞在中はアパートの部屋のすみの置物になるとはいっても、2,3段の階段ですら持ち上げて運べないようなことになるのは不便極まりないでしょう。

途中でも述べましたが、やっぱりほとんどの生活用品は、日本で買えるもののほうが質も良くて、値段も安いのが事実です。今使っているものをなるべくそのまま、たくさん持っていきたいと思うのが自然でしょう。

とはいえ、持っていける荷物は有限ですので、優先すべきもの、諦めなくてはいけないものは必ず出てきます。

そんなときにこの記事が、少しでも、自分にとって何を優先的に持っていくべきかの指標になれたら幸いです。